"Nゲージ電気機関車"カテゴリーの記事一覧
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2023年8月末、KATOからEF55が新発売になりました。
併せて高崎運転所43系旧型客車7両セットも新発売になりました。
EF55は先輪問題で大手メーカーからは製品化されることはありませんでした。
以前、●●クロ●●●や●●●●工芸から製品化されていましたが出来栄えや価格で敬遠するユーザーが多かったようです。
今回、KATOから新発売ということで予告の段階から話題になりました。
製品は期待を裏切らないすばらしい仕上がりです。
先台車問題を克服し、R282を通過可能にしたのはさすがKATOの技術力です。
車体の造形も美しく、工芸品と言っても過言ではないかも知れません。
製品はJR化まもなくの姿をプロトタイプとしているようです。
所属標記は「高運」
保安装置標記は「S」
細かいパーツは取り付け済みですので購入後すぐに楽しめます♪
試運転です。
スロットレスモーター搭載車ですので超スローで動き出します。
ヘッドライトは動き出してから点灯します(^^;
R282 S字カーブを通過させてみました。
難なく通過しました。
先台車と前部動力台車がカーブに沿って左右にスライドし、R282をクリアーしています。
この構造を考えたKATOの技術力は驚くばかりです。
43系旧客セットはテールライトの点灯テストです。
転がりが良く、ちょっとの勾配で転動してしまいます(^^;
いろいろ手を加える必要がありませんが、ちょっとだけカスタマイズします。
まずはヘッドライト。
EF55は走り出してから点灯します。
これはいただけません。
やはり常点灯したいですね。
用意したのは「鐵」工房 KEY FACTORYさんちの高性能ライト基板「KL-08CC」です。
電球色・明るさ選択は「中」を選びました。
車体をはずします。
純正ライトユニットを取り外します。
替わって「KL-08CC」を取り付けます。
1エンド点灯テスト。
2エンド点灯テスト。
車体を載せて点灯テスト。
バッチリ常点灯しました。
明るさは好みがあると思いますが筆者的には「中」でよかったと思っています。
正面から。
2エンド側。
純正ライトユニットを常点灯化改造したもの(左)と、「鐵」工房 KEY FACTORY製高性能ライト基板を搭載したもの(右)の比較です。
常点灯時の明るさの差は見てのとおりです。
えっ?EF55が2両あるって?
高価な機関車ですら2両も購入できるハズがないじゃないですか~(^^;
それに1号機は1両しか存在しないわけですし…(^^;;;
分身の術です(^^;;;;;
スロットレスモーターの強力な磁力により互いが吸い寄せられているのがわかります(^^;
つづいて後部(2エンド)カプラーの交換です。
従台車を取り外します。
付属のCSナックルは使用せず、「Pochi。工房」さんちの「マルチナックルカプラーKC」を取り付けです。
カプラースプリングを取り付けて…
元にもどします。
カプラーの腕の長さもOKですね。
なお、付属のCSナックルは腕が長くなってしまいますので使用したくありません。
併せてスハフ42の緩急面には「マルチナックルカプラーLL」を取り付けました。
良い感じです。
スハフ42やスエ78用に「かもめナックル」が付属してきますが、かもめナックル同士の連結は勝手解放が発生しやすいので筆者は採用していません。
クローズドナックルである「マルチナックルカプラー」が一番安心です。
相手がKATOカプラーNでもTNカプラーでも連結できますし(^^)
直線での連結状態です。
高さOKです。
連結面間隔もOKです。
R282通過テスト。
カーブ真ん中での状態をアップで観察するとEF55後部デッキの手すりとスハフ42のホロが干渉寸前です(^^;
けん引では問題はありませんでしたが推進させた場合、EF55後部デッキ手すりと客車妻面がちよっぴり干渉しました。
カーブの出入り口付近では手すりとホロが超ギリギリです(^^;
よこから観察するとギリギリ干渉を回避しています。
参考としてTNカプラーを取り付けたTOMIXスハフ42と連結です。
TNカプラーが相手の場合は機関車側のカプラーが横に逃げてしまい、ちょっと連結しにくいですね。
これは慣れが必要かも知れません。
R282通過テスト。
けん引も推進もまったく問題ありません。
さすがTNカプラーです。
機関車のカスタマイズ、とりあえず最後はパンタグラフの色差しです。
他の機関車は全塗装していましたが、このPS-14の本体はギラギラメッキではなくマットな仕上げになっていのすので塗装は省略し、スリ板とヒンジの色差しのみとしました。
台枠は実車も黒色ですのでこのままです。
車体に取り付けてできあがりです。
イイですね~♪
ついでにスエ78のカプラーも「マルチナックルカプラーLL」に交換しました。
スエ78は折妻ですのでカーブで機関車と干渉する可能性は低いためR282通過テストは省略しました。
スエ78閉塞面との連結。
スエ78とスハフ42の連結。
マルチナックルカプラー同士ですので勝手解放の心配はありません。
検修庫でEF55 1 配備記念撮影です。
おわりPR -
2023年1月末、KATOからEF64 1000番台 JR貨物一般色クーラー搭載車が新発売になりました(店頭に並んだのは2月になってから)。
発売からちょっと遅れましたが導入です。
新製品となっていますが基本的な仕様は2013年12月に発売された「品番3024-2」とほぼ同じですが細部がマイナーチェンジされています。
まずは2013年式ではグレーHゴムだったのが黒Hゴムとなりました。
車体裾の標記が近年のものに。
屋根色が2013年式では車体色だったのが黒色に、そして排熱通風器がシルバーになりました。
クーラーも角形から角丸形に…。
これによりそのままJR貨物仕様にできるようになりました♪
2013年式では黒H窓ガラスへ交換・屋根塗装が必要でしたが…(^^;
ではカスタマイズを始めます。
分解です。
窓から見える機械室部分と運転席をタミヤXF-71コックピット色で塗装。
マスキングは気休めです(^^;
運転席はXF-8フラットブルーで色差し。
天井パーツ(遮光パーツ)は気まぐれでクレオスN-127中島系コックピット色を使いました(^^;
タミヤのほうがちょっと暗めなので機械室の塗装には向いていると思います。
分解して気づきましたが2013年式にはなかった集電補助パーツ(?)が追加され、集電性能の向上が図られました。
このパーツだけ欲しいですね。
つづいてライトユニットの交換です。
純正では常点灯しません。
そこで「鐵」工房 KEY FACTORY製の高性能ライト基板「KL-07CC電球色」を用意しました。
明るさは「中」を選びました。
ポン交換です♪
点灯テスト。
反対側も点灯テスト。
スカートにはエアーホースを取り付け、色差し。
カプラーはPochi。工房製のマルチナックルカプラーKLを採用。
これでKATOカプラーともTNカプラーとも連結可能に…。
エアーホースは定番のパーツであるTOMIX PZ-001を使用。
スカートをシャーシに取り付け。
つづいて車体です。
付属の手すり・避雷器・信号炎管・アンテナを取り付け。
解放テコと重連ジャンパ栓取り付け。
解放テコはTOMIX PP0801を使用。
重連ジャンパコードはKATOの電車用ジャンパ栓を黒色に塗装して軽加工して使用。
細かいパーツなので目と手が疲れました…。
パンタグラフ塗装。
小さいパーツですが5種類の塗料が必要なんですよね~(^^;
パンタグラフ取り付け。
車体とシャーシを組み…。
最後にナンバープレートを取り付けて魂を入れます。
「1021」を選びました。
前面にもナンバープレート取り付け。
ナンバー取り付けにはKATOタッキーワックスを併用しました。
ゴム系接着剤よりも修正が簡単で便利です。
出来上がりです。
記事は簡単に書いていますが実際には仕上がりまで何日もかかっています(^^;
おわり -
2023年1月末日、KATOからEF64 1000番台JR貨物新更新色(通称 大宮更新色)が新発売になりました。
店頭に並んだのは2月に入ってからでしたので事実上2023年2月発売と言っても良いかも知れません。
新発売と言っても新規金型ではなく、過去に発売された同型機(品番3024-1)のマイナーチェンジです。
基本的な仕様に変更はなく、裾の標記が現在に即したものになったようです。
付属のナンバーが新しくなったので品番を変えて新製品として発売になったようです。
同時発売の「一般色クーラー搭載車JR貨物」は屋根上の塗装が変更になりましたが大宮更新色は以前と同じで排熱通風器がグレーです。
実物はステンレス?でしょうか、シルバーです。
ここは塗装する必要があります。
ランボードは車体色のようですが、写真で見ると滑り止め塗装がはがれているようにも見え、微妙です(^^;
カスタマイズ前に試運転です。
不具合がないか点検します。
初期不良があればメーカーに対応してもらえます。
ではカスタマイズを始めます。
分解です。
ライトユニット(ライト基板)がマイナーチェンジされ超小型コンデンサが載っています。
側面窓から見える部分の機械室と運転室内をタミヤXF-71コックピット色で塗装。
クレオスN-127中島系コックピット色でも良いのですが、ちょっと暗めのXF-71を選びました。
運転席はXF-8フラットブルーを色差し。
純正のライトユニットでは常点灯しませんので「鐵」工房 KEY FACTORY 製の高性能ライト基板「KL-07CC電球色」を用意しました。
純正に替えてポン付け♪
写真は撮っていませんが点灯テストを行っています。
つづいてスカートのカスタマイズです。
用意したパーツは…
TOMIX分売パーツPZ-001ブレーキーホース。
定番のパーツです。
エアーコックのモールドをカットし、PZ-001ブレーキホースを取り付け。
コックに色差し。
カプラーはPochi。工房 製の「マルチナックルカプラーKL」を取り付け。
シャーシにスカートを取り付け。
1エンド運転席に YSF 製の「運転士サトウさん」を載せました。
取り付けにはKATOタッキーワックスを使用。
このワックス接着剤は小物の固定に便利なアイテムで取り外しも簡単というのが良いです♪
せっかく乗務してもらった「運転士サトウさん」ですがあまり目立ちません(^^;
側面から見ればわかるのですが、正面からではほとんどわかりません(^^;
つづいて車体のカスタマイズです。
用意したパーツは…
KATOジャンパ栓。
買い置きがあったのでこれを使いましたが、KE76でなくても使用可能です。
これを黒色に塗装して使用します。
TOMIX PP0801 EF64 0用解放テコ。
KATOのEF64 1000には解放テコがありませんのでこれを使います。
付属の避雷器、信号炎管、手すり、無線アンテナを取り付け。
GPSアンテナは取り付けません。
KATO電車用ジャンパ栓を軽加工した重連ジャンパ栓とTOMIXの解放テコを取り付け。
解放テコの取り付け孔は0.5mm、現物合わせです(孔あけは自己責任)。
排熱通風器をタミヤXF-16フラットアルミで塗装(エアーブラシ使用)
パンタグラフの塗装。
タミヤスーパーサーフェイサーで下塗り、クレオスH-22ねずみ色で塗装(エアーブラシ使用)
スリ板はタミヤD-6オレンジシロップ、ヒンジはクレオスH-23シャインレッド、ホーン先端はタミヤX-15ライトグリーンで色差し。
参考にした実物の写真。
塗装が乾いたらパンタグラフと排熱通風器を取り付け。
最後にナンバープレートを取り付け。
「1018」を選びました。
取り付けにはKATOタッキーワックスを併用しました。
できあがりです♪
あ、重連ジャンパ栓蓋がナナメになってますね(^^;
あとで修正しておきます(^^;
今回1両のみの導入ですが、もう1両欲しくなっちゃいました(^^;
おわり -
前回のEH500につづき今回はEH10です。
EH10のライトは走行中は明るいですので低速走行時は暗い状態です。
さらに常点灯しません。
純正基板のコンデンサをカットすることで常点灯させることは可能ですがとっても暗くて絵になりません。
そこで「鐵工房」さんちから新発売になったEH級用高性能ライト基板に交換です。
方法は前回のEH500と同じですので省略します。
1エンド用と2エンド用を間違わないようにします。
さらに両基板を結ぶジャンパ線も接続して車体を載せます。
もしLEDのツバと車体内側が干渉するようでしたら、LEDの足をわずかにS字に曲げると干渉しなくなります。
なお、現在は「鐵工房」さんちから出荷される段階でLEDの足を調整しているそうです。
ジャンパ線は少々長めですのでドライブシャフトに干渉しないよう空間に逃がしましょう。
はい、明るく常点灯するようになりました♪
明るさ選択は「中」を選んでいます。
今回、LEDの色味は「薄め」を選択しましたが、EH10のような白熱灯車には「濃いめ」のほうが似合うかも知れません。
EH500やEH200のようなハロゲンライト車には「薄め」が似合うのではと考えます。
というワケでEH10のライトが改善できました~♪
おわり -
久しぶりの更新です(^^;
今回の記事はKATO EH500です。
この製品のヘッドライトはローソクのように暗いのが欠点で悩んでいるユーザーも多いかと思います。
そんな中、2022年9月、「鐵工房」さんちからKATO EH級電気機関車用高性能ライト基板が新発売になりましたので、さっそく注文しました。
1エンド用と2エンド用がセットになっており、さらにこの2つを接続するジャンパ線が付属してきます。
ではさっそく作業です。
小さいパーツの紛失に気を付けながら車体とシャーシを分離します。
純正基板のLEDと同じように高性能基板のLEDの足をまげて取り付けです。
明るく常点灯することを確認です。
反対側も交換して点灯テスト。
この基板は1エンド用と2エンド用が設定されていますので間違わないようにします。
このまま車体を載せても良いのですが、この高性能ライト基板にはジャンパ線(ケーブル)が付属してきます。
このケーブルを接続することによって全軸集電となり、走行性能の向上が期待できるのです。
ジャンパ線を接続し、再び基板をセット。
常点灯テストです。
反対エンドもテストです。
そして車体を載せてできあがりです。
このさいに注意したいのがジャンパ線が両エンドを結ぶモーターのドライブシャフトと干渉しないように「ケーブルの逃がし」を調整することです。
とくにS字カーブ通過のさいはケーブルとドライブシャフトが干渉しやすくなるので何回かテストしたほうが良いと思います。
R282 S字カーブ通過テスト。
異音もなくスムーズに通過できました。
もし、異音がしたりや走行が安定しない場合は「ケーブルの逃がし」を再調整します。
Twitterのほうには通過テストの動画も載せていますのでご参照ください。
おわり