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2015年5月にKATOの115系300番台横須賀色が新発売になり、「東海顔シールドビーム車」のフルリニューアルが始まりました。
それまでの東海顔シールドビームというと115系1000番台湘南色(高シマ)や113系2000番台などが長年にわたり再生産されながら発売されていましたが、さすがに設計の古さが目立ってきたというワケです。
その後、115系300番台湘南色(北ヤマ)・113系0番台(南コツ)・115系1000番台(長ナノ)・115系1000番台しなの鉄道色などが相次いで製品化されました。
115系はファンが多く、中には多数所有している人もいるのではないでしょうか。
ところが・・・
LED仕様のライトユニットが採用されているにも関わらずヘッドライトもテールライトも種別幕も暗いのです。
気にしなければそれまでですが、常点灯(停車中でもライトが点灯する状態)させている時は特に暗く感じます。
(※常点灯させるにはKATOスタンダートSXやハイパーDXなど、PWM制御のパワーパックが必要です。)
走行中でもあまり明るいとは言えません。
運転会など明るい部屋での運転ではさらに暗く感じてしまいます。
これは、運転台パーツをシースルー構造にするため、光源であるライトユニットからライトまでの「導光材」が遠回りしているのが原因です。
さらにヘッドライトの導光材は3分割されていて光量ロスが大きいのです。
この暗いライトの改善策としてライトレンズのすぐ裏側にチップLEDを仕込むなどの方法がありますが、改造が大変です。
特に115系のように先頭車の比率が多い車両は改造だけで相当な手間がかかります。
もっと簡単にライトを明るくする方法として「高輝度ライトユニット」への交換があります。
そこで用意したのが・・・
鐵工房 KEY FACTORY社の高輝度ライトユニット「KH-18CC」です。
公式ホームページ↓
http://www.purple.dti.ne.jp/shadow/index.html
高輝度ライトユニットは複数のメーカーが製品化していて、筆者は過去に3社の製品を試しました。
その中で、KATO純正同様にライトスイッチに対応している・LEDの色温度をカスタマイズオーターできるなどの理由で鐵工房 KEY FACTORY社製品を選びました。
高輝度ライトユニットは高性能な電子回路により、モーターが回り出す前の微電流状態でLEDを明るく(ほぼMAX状態)点灯させ、電圧を上げても明るさがほとんど変わらないというもので、常点灯を楽しむかたにはピッタリのアイテムです。
純正のLEDライトユニットもモーターが回り出す前に点灯します(点灯しない車両もあります)が輝度が低く、常点灯状態では暗すぎて点灯しているかわからない場合もあります。
さて、前置きはそれくらにして…(;^_^A
ライトユニットを交換するには分解が必要です。
分解には慣れが必要で初心者にはオススメできません。
115系、とくにクモハ115は運転台パーツがガッチリはまっていて、車体とシャーシの分離には細心の注意が必要です。
無理をするとテールレンズをポキッと折ってしまいます(@_@;)←経験者(^^;
分解ができればあとはライトユニットを交換するだけです。
「KEY FACTORY」と印刷されている面が上です。
あとは、元どおり組み立てます。
分解組み立ては上級者向けです。
自己責任となりますのでご注意ください。
低電圧での点灯状態比較です。
左が純正ライトユニット、右が鐵工房 KEY FACTORY製高輝度ライトユニットです。
ヘッドライトはもちろん、種別幕も明るくなります。
テールライトも明るくなります。
種別幕も明るく光ります。
作業机の上では光源が天井の蛍光灯+LED卓上ライトのため、色合いがイマイチに写ってしまいます。
なお、撮影時に使用しているパワーパックはKATOハイパーDXです。
フィーダー出力が2つありますので、2本の線路に同じ電流を流すのに便利です。
スタンダードSXでも 24-827 ユニトラック 分岐コネクターを使えば2本の線路に同時に電気を流すことができます。
つづいてジオラマでの撮影です。
まずは純正状態です。
ヘッドライトは点灯していますが暗いですね~。
これを鐵工房 KEY FACTORY製「KH-18CC」に交換するとこうなります。
ヘッドライトも種別幕も明るくなりました。
比較のため並べてみました。
左が純正ライトユニット、右が鐵工房 KEY FACTORY製高輝度ライトユニットです。
実際にはあり得ない上下線同一方向進行…(;^_^A
テールライトも比較してみました。
ヘッドライトもテールライトもその違いはご覧の通りです。
同様に115系300番台湘南色も施工します。
KATOの東海顔シールドビーム車はすべて同じ構造ですので適合ライトユニットはすべて同じ型番です。
ヘッドライトの比較。
テールライトの比較。
つづいてジオラマでの撮影です。
純正状態。ライト暗いですね~。
高輝度ライトユニットへ交換。
並べて比較です。
ハイパーDXを使い、両線に同じ電流を流しています。
テールライトの比較。
115系1000番台長野色も施工します。
ヘッドライトの比較。
テールライトの比較。
つづいてジオラマでの撮影です。
純正状態の暗いヘッドライト…(;^_^A
高輝度ライトユニットに交換した状態。
左…純正ライトユニット
右…高輝度ライトユニット
同じくテールライト比較。
比較写真はありませんが、115系しなの鉄道色も同様です。
このように車両側への加工は不要でパーツ交換だけでライトの明るさを改善できる「高輝度ライトユニット」
皆さまも試してみてはいかがでしょうか(^^)
おわりPR -
飯山線や小海線に新しいレールを搬入するさいに運行される臨時列車。
長野駅構内で待機している姿をたまに目にします。
幹線ではロングレールを運搬する「ロンチキ」が走りますがローカル線ではチキ2両分の長さのレールを運びます。
ロンチキに対してタンチキ??(^^;
これを模型で再現してみようというワケで…
TOMIX チキ7000と甲府モデル パンケーキコンテナのレール緊締(きんてい)装置を購入しました。
実車はチキ5200なのですが、完成品では製品化されていませんのでチキ7000で代用です。
価格もお手ごろですし…(^^)
レール緊締装置は3Dプリント製品で、大手メーカーでは製品化しないマニアックな製品は小規模メーカーならではですね♪
それではチキ7000からカスタマイズしたいと思います。
この製品はずいぶん昔からあるような気がします。
付属品はレール(ウエイト兼用)とスタンションポールです。
このスタンションポールは使用しません。
チキ7000は昔ながらの仕様で銀車輪です。
昔でしたらこれが普通だったでしょうけど、今の時代にはいただけません。
とくに車輪の露出度の大きな台車には…。
というか、TOMIXの貨車はほぼすべて銀車輪ですね…。
これを改善するため用意したのは…
KATO中空軸車輪黒色と車間短縮ナックルカプラーです。
あらかじめ調べたところ、TOMIXチキ7000の台車にはKATO車輪が使えることがわかりましたのでオーダーしました。
車輪とカプラーを交換するため分解です。
カプラーカバーをはずし、アーノルドカプラーを撤去、替わって車間短縮ナックルカプラーを取り付けます。
スプリングは再利用です。
カプラーカバーを取り付け、車輪を組み込みます。
ピッタンコです♪
フレームに台車を取り付けてできあがりです。
足元が引き締まりました♪
カプラー高さをチェックしておきます。
KATO DD16とピッタリです♪
つづいてレール緊締装置です。
3Dプリントによる製品です。
昔だったら少数生産が不可能だったようなモノがこうやって製品化できるのですからスゴイ時代です。
なお、3Dプリント製品は強度が低く、とってもデリケート。
取り扱いは要注意です。
ランナーのまま洗剤液に浸けて洗浄、水洗いして乾燥させます。
ランナーから切り離すと小さなパーツをシンクに流してしまう可能性があるのでランナーのまま洗浄です。
充分乾燥させ、クレオス フィニシングサーフェイサー1500ホワイトを吹き付けます。
サーフェイサーを充分乾燥させたらランナーから慎重に切り出し、クレオスH24オレンジイエロー(つや消し調色)で塗装です。
エアーブラシを使いました。
塗料が乾いたら緊締装置を組み立て、チキにゴム系接着剤で固定です。
4両のうち2両に最後尾標識(KATO コキ106用Assy)を接着取り付けします。
この2両が編成の両端になるようにします。
これで車両ができありました。
つづいて積載用レールです。
実車はチキ2両分の長さのレールを積んでいます。
つまり2両で1組みということでしょうか。
チキ2両分というと約19cmです。
GMから「プラ素材レール」というのが発売されていますが、長さが16cmでちょっと寸足らずです。
そこで老朽化しているユニトラックS186からレールのみを引き抜いて使うことにしました。
5mm×10mm程度にカットした薄いプラ板を3枚用意し、それをベースにしてレールを5本並べて接着します。
レールを1本1本チキに載せるのは手間がかかりますので、積み荷をひとまとめにしてしまおうという作戦です。
接着剤が乾いたらレールからはみ出しているプラ板をカットします。
6本並べても積載できますが、カーブを曲がれなくなりますので、余裕を持たせるため5本です。
積載テストです。
長さはちょうど良いですね♪
R282通過テストです。
積載レールのオーバーハングがかなり大きいですが、ちゃんと通過できます。
これがレール6本並べだと脱線します。
チキ7000にはウエイトを兼ねたレールが付属してきますが、短くて使えません。
でも、もったいないので…
先ほどのように薄いプラ板をベースにしてレールを接着、長く見えるようにしてみましたが、真ん中でレールが途切れているのがわかっちゃいますね(^^;
なお、TOMIXレールは4本並べまでにしておかないとR282を曲がれなくなります。
TOMIXレールはKATOレールよりも太いのです。
ベースに接着したレールにタミヤ スーパーサーフェイサーで下塗りをしてからタミヤ D-12チョコレートで塗装です。
エアーブラシを使いました。
サビを表現するにはこのカラーがオススメです。
塗料が乾いたらチキに積載です。
それらしくなりました♪
実車はレールを2段3段と積んでいるようですが、Nゲージでは大変なので1段積みです(;^_^A
これでできあがりです♪
ジオラマで撮影です。
飯山線を行くレール運搬の工臨。
機関車はDD16 11です。
実車はチキ5200ですが、チキ7000でも充分雰囲気が出ますね♪
なによりもお手頃価格というのがウレシイですね。
情報によると近い将来、パンケーキコンテナさんちからチキ5200のペーパーキットが発売になるらしいので、試しに導入してみようと思っています。
でも、1両当たりの単価がTOMIX チキ7000より高くなるのは必至だと思いますが…(;^_^A
おわり -
CASCOやTOMIXのブック形ケースのインデックスを自作するのに便利なラベルソフト「ラベル屋さんHOME」について使い方について、ケースのメーカーである「CASCO」さんちのブログに使い方が載っていますのでご参照ください。
https://casco-index.blog.ss-blog.jp/
また、CASCOさんちのブログではオリジナルインデックスを多数公開していますのでぜひご覧になってくざい。
筆者も利用しています♪ -
2020年8月下旬、KATOからレム5000が新発売になりました
なかなか地元Joshinに引き取りに行く機会がなく、9月に入ってからの購入となりました。
塗装、標記印刷ともにキレイです。
2両で異なる番号というのもイイですね。
それにしてもアーノルドカプラーのままだと連結面間隔が広いですね~(;^_^A
屋根の様子です。
転がりも良く、ちょっと斜めにするだけで転動します。
ではカプラー交換を行います。
車体・シャーシ・カプラーポケットを分解します。
普通にカプラー交換しただけでは連結面間隔が広く(個人の感想^^;)なりますので加工したいと思います。
カプラーポケットをはずすと床板側に穴がありますのでウレタン端材を現物合わせでカットして詰め込んでおきます。
カプラーポケットの両サイドのツメをニッパーでカットします。
カプラーポケットにKATOカプラーNをセットし、純正位置よりセットバックさせてゴム系接着剤で固定します。
もう元にはもどせません(;^_^A
何mmセットバックさせるかはお好みでd(^-^)
クリップで挟んで圧着養生します。
接着剤が乾いたら組み立てます。
もう1両も同様に施工します。
連結面間隔が狭くなりリアルになりました♪
いかがでしょうか(^^)
カプラーをセットバックしましたがR249を難なく通過できます。
ではスタジオで記念撮影です。
多数のレム5000を連ね、都会へ急ぐ貨物列車。
昔々は鮮魚専用の急行貨物があったそうですが、見たことはありません(;^_^A
TOMIXのレム5000も混ぜて編成しています。
TOMIXのほうが白色が若干あざやかに見えます。
というワケで参考になりましたでしょうか。
おわり