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少し前にTOMIXのチキ7000とパンケーキコンテナ社のレール緊締装置を使って製作したレール運搬チキチキ列車。
先日の線路敷設練習会で大きなレイアウト試運転をしたところカーブで脱線が多発しました。
作業机の上ではR282を通過できたのですが…
敷設練習のレイアウトはユニトラックセットV17を使用した変形ドックボーン形。
外側でR414という、Nゲージとしては大きな半径です。
この外側線のカーブ、しかもアプローチ線路部分で脱線しまくったのです。
カーブの途中でも脱線する場合がありました。
じっくり観察したところ、カーブで積載レールが緊締装置の上を横ズレするさい、滑りが悪く脱線を誘発していることがわかってきました。
そこでなるべく簡単かつ費用をかけずに(^^;)対策をしてみることにしました。
積載用レールは2種類作ってありました。
ユニトラックS186から引き抜いたKATOレールとチキ7000に付属してきたTOMIXレールです。
チキ付属のTOMIXレールはチキ1両分の長さしかありませんので2本を継いであります。
裏面もつや消し塗装をしましたので滑りが悪くなったのだと思います。
そこで積載レール裏面にツルツルした紙を貼り付けました。
これはラベル用紙の剥離紙を利用しました。
本来は不要になる剥離紙を使うことでコストゼロです(^^;
これで摩擦係数が減り、緊締装置を上を積載レールが容易に横すべりするハズです。
作業机上で試運転です。
卓上ではファイントラック ワイドPC R280をエンドレスにして使っています。
ワイドPCは単線でカント付きカーブが楽しめるのがイイんですよね~♪
まずはKATOレールを積載します。
スムーズに積載レールが横すべりして、脱線せずエンドレスを周回してくれました。
しかし、チキの挙動がヘンです(?_?)
ぐっくり観察してみると…
カント付き線路では車体が内側に傾きますが、その傾こうとしているのを積載レールがジャマをして荷台が水平になろうとするのです。
これでは台車とシャーシ(荷台)の間に無理な応力が発生してしまいます。
カント曲線へ移行するアプローチ線路では先行する車両と、まだアプローチ部分にさしかかっていない車両との間にねじれが生じ、積載レールの影響もあって脱線を誘発していることもわかりました。
積載レールは柔軟性がありませんからこうなるんですね~。しみじみ。
つづいてチキに付属してきたTOMIXレールを積載してみます。
スムーズにワイドPC R280を通過していきました。
チキの挙動もおかしくありません。
荷台も無理なく内側に傾いています。
積載レールを観察してみると、継ぎ目部分がほんの少し上下に曲がる(折れる)ことによって荷台への追従が良くなっているようです。
継ぎ目のないまっすぐなKATOレールのように荷台が傾こうとするのをジャマをせず、素直にカーブを通過できるようです。
今回の実験から、積載レールは真ん中に継ぎ目のあるTOMIXレールのほうが運転には向いていることがわかりました。
次回の線路敷設練習会でもう一度大きなレイアウトで試運転してみたいと思います。
なお、TOMIXレールはKATOレールより太いため、横に4列までしか並べられません。
KATOレールは5本まで並べられるのですが…(;^_^A
気をよくしてEF64 37号機(茶色)でも試運転です。
さすがDD16よりスローが効きます♪
調子に乗ってEH10も登場です(;^_^A
これもスローが効きます♪
というワケで次回の線路敷設練習会(運転会と言わないのがミソ^^;)が楽しみです。
おわりPR -
9月下旬になり、すっかり秋の気候になった信州。
上旬は残暑が厳しく、暑い暑い毎日でしたが、季節はちゃんと進んでいきますね。
まだ初秋ですが、一足早くジオラマを晩秋の風景にしてみました(;^_^A
このE127系のライト、走らせている時はそこそこ明るいのですが、常点灯状態や明るい部屋での運転では暗く感じます。
そこで「鐵」工房 KEY FACTORYさんちの高輝度ライトユニットを搭載してみよう思います。
用意したのは「KH-18CC 5700K」です。
この製品は適応車種が多く、とても便利です♪
公式ホームページ↓
http://www.purple.dti.ne.jp/shadow/index.html
まずはT車であるクハE126をパーツの破損に注意しながら慎重に分解です。
分解は上級者向けです、初心者にはオススメできません。
ライトユニットを交換します。
車両側の加工は不要ですのでとっても手軽です♪
MであるクモハE127は片台車駆動のため、ちょっと特殊な構造です。
分解には充分に注意しましょう。
こちらもライトユニットを交換です。
元どおりに組み立てます。
点灯比較です。
左が純正。
右が「鐵」工房 KEY FACTORY製です。
明るさの差は明らかです♪
テールライトの比較です。
これも明るさの差は明らかです。
なお、ここで注意があります。
クモハE127を後ろ向きに走行させた場合、消灯しているハズのヘッドライトがチラチラと点滅します。
純正でもチラチラ点滅するのですが、そんなに明るくないので目立たないのです。
このチラチラ点滅はモーターから発生する「逆起電流」という現象で、解消(軽減)するには車両側にこの電流を吸収する回路が必要になります。
今回は「お手軽に」ということで回路の増設は行っていません。
ではジオラマで施工後の写真です。
最初の写真と比較してもライトが格段に明るくなったのがわかります。
ライトが暗いと感じているきた、試してみてはいかがでしょうか(^^)
おわり -
2016年6月、KATOから165系急行「伊那」セットと急行「こまがね」セットが新発売になりました。
長い長い長い間、モデルチェンジされなかったKATO 165系がようやくフルリニューアルされた第1号がこの飯田線の急行列車でした。
その後、2016年12月に急行「アルプス」セット・2018年11月に急行「佐渡」セットが発売になり、新165系もシリーズが増えてきました。
さて、この165系のヘッドライト、走行中はまあまあの明るさで光るのですが、常点灯状態では暗いのです。
上の写真は「アルプス」セット。
動力車をはずし、12Vを流して撮影しています。
ジオラマでの運転やイベント運転会など、明るい部屋での運転は、走行状態でも暗く感じてしまいます。
これを簡単に改善するため高輝度ライトユニットを搭載してみることにしました。
方法は115系や111系の時と同じですが…(;^_^A
上の写真は「佐渡」セット。
動力車も連結し常点灯で撮影しています。
用意したのは弊ブログお薦めの「鐵」工房 KEY FACTORY社の高輝度ライトユニット「KH-18CC 5700K」です。
公式ホームページ↓
http://www.purple.dti.ne.jp/shadow/index.html
まずは分解です。
分解は上級者向けです。
慎重な作業が必要です。
分解できたらライトユニットを交換です。
「KEY FACTORY」という印刷が上面です。
そして、元どおりに組み立てます。
ヘッドライトの比較。
パワーパックはハイパーDXを使っています。
斜めから見た時の差は大きいですね~。
テールライトの比較。
種別幕も明るくなりました。
作業机では天井の蛍光灯と卓上LEDライトを使って撮影していますので、色調がちょっとヘンですね(;^_^A
では、もっと明るく、安定した照明のジオラマで撮影してみます。
まずは純正状態。
飯田線は単線なのですが、都合により複線です(;^_^A
「鐵」工房 KEY FACTORY製高輝度ライトユニットに交換した状態。
明るくなりました♪
2本の線路にハイパーDXを使って同じ電流を流し、比較してみました。
明るさの差は見てのとおりです。
テールライトも比較してみます。
これも差がハッキリしています。
165系は先頭車の両数が多いため、高輝度ライトユニットが多数必要になりますが、パーツ交換だけでライトが改善できる手軽さにはそれだけの費用をかける価値があると思っています。
皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
おわり -
2012年6月、KATOから111系湘南色が新発売になりました。
これまでの東海顔シリーズ(113系・153系・165系など)のフルリニューアル第1号がこの111系だったと記憶しています。
昭和50年代はじめのころは東京へも来ていた111系。
113系の増備が進む中、111系は短編成化され熱海以西で細々と走っていた記憶があります。
さて、この111系ですが、ヘッドライトの光り方がヘンではありませんか?
せっかくの大目玉なのにネコの目のように縦長に光るのです…。
導光材の形状の関係でこうなってしまったんでしょうね。
2016年3月に新発売となった115系800番台横須賀色も同様です。
また、走行中はそこそこの明るさですが常点灯状態では暗く感じます。
常点灯を楽しんでいる者としては不満がありました。
この問題をパーツ交換のみで解決してみたいと思います(^^)
用意したのは…
まずはZ04-8103 クモハ165 ヘッドライトレンズです。
これまでの大目玉用ライトレンズが改良され165系のフルリニューアルから採用されましたパーツです。
そして、「鐵」工房 KEY FACTORY社の高輝度ライトユニット「KH-18CC 5700K」です。
↓「鐵」工房 KEY FACTORY公式ホームページ
http://www.purple.dti.ne.jp/shadow/index.html
分解します。
分解は上級者向け(自己責任)です。
パーツを破損しないよう充分注意しましょう。
分解ができたらライトユニットを交換です。
KEY FACTORYという印刷があるのが上面です。
ヘッドライトレンズも交換します。
あとは元どおりに組み立てれば作業完了です。
比較です。
光り方も明るさも良くなりました。
斜めから見ると違いがよくわかります。
テールライトも明るくなります。
種別幕も明るくなります。
撮影時のパワーパックはハイパーDXを使用しています。
ジオラマでの撮影です。
光り方も明るさも改善されました♪
なお、パーツ交換前の車両との比較写真は取り忘れました…。
おわり -
2020年8月下旬にKATOからEH10が市場に放たれました。
メーカーの説明によると16年ぶりの再生産とか…。
しかし、発売早々にリコールが発表されたため納品が遅れ、9月中旬になってから届きました。
KATOのEH10は「ちょっと大きめ」だそうで、約1/140~1/144くらいのスケールだそうです。
ファインスケールでのフルリニューアルを待っていたファンも多いと思いますが、メーカーとしては経費をかけてEH10を新たに設計しても利益をあげにくいと判断したのだと思います。
とはいえ、KATO EH10は中古市場では高騰しているそうで、再生産でも歓迎しているファンは多いのではと考えます。
そういう筆者もNゲージに入門して初めてのEH10になりました。
再生産とはいえ、一部改良が加えられ、ナックルカプラー対応化に伴うスカートの設計変更、ヘッドライトの電球色LED化が行われたそうです。
スカートの設計変更に関しては旧型のほうが良かったと言う方もいるようです。
ネットに公開されている実車の写真を見る限り、これでも良いような気がしますが…
まずは付属品の確認と試運転です。
スローOK、ライト点灯OK。
ライトは予想どおり、2エンドは常点灯しますが1エンドは常点灯しません。
1エンド側にモーターが入っていますので仕方ないですね。
これはEH200も同じです。
常点灯を楽しんでいる筆者としては1エンドも常点灯化するように改造を行いたいと思います。
まずは1エンド側の分解です。
比較的簡単に車体とシャーシが分離できました(^^)
パンタグラフは破損防止のためとりはずしておきます。
ライトユニットを取りはずします。
これってEH200と同じパーツですね。
発売早々のリコールはこのライトユニットの取り付け方法に誤りがあり不具合が発生していたそうで、ちょっと慣れた人なら自分で直せると思います。
LEDの足にコンデンサーがハンダ付けされていますので、これを撤去します。
これだけでも常点灯になるのですが、そうすると2エンドを先頭にして走行させた場合、後ろ向きの1エンドのライトがチラチラと点灯する現象が発生します。
これを「逆起電流」というのだそうです。
詳しく知りたい方は検索で調べてください(;^_^A
この逆起電流を吸収させる「スナバ回路」を設置したいと思います。
スナバ回路についてもネットで情報が公開されていますので、詳しく知りたい方は検索してください(;^_^A
筆者は下記のサイトを参考にしました。
https://iruchan.blog.ss-blog.jp/2015-01-15
モーターに干渉しない場所を探し、そこに回路を設置。
コンデンサーは1.0μF16V、抵抗は22Ωとしました。
この組み合わせは筆者が知っている範囲では標準的なもので、多くの機関車に利用可能です。
しかし、機関車によっては22Ωでは逆起電流を吸収しきれない場合があるようですので、その場合は抵抗の値を上げると良いようです。
それにしてもハンダ付け作業中、手がプルプルしてきたり、度の高い老眼鏡を使ってもよく見えなかったりと、しみじみ老いを感じるようになりました。
年はとりたくありませんね。
スナバ回路の設置ができたらライトユニットをシャーシに取り付けます。
常点灯するか、逆エンドのライトがチラチラしないかテストします。
どうやらうまくできたようです。
なおパワーパックはハイパーDXを使っています。
ついでにユーザーパーツの取付も行いたいと思います。
設計が昔のまま、ということでパーツが多いです(;^_^A
近年のKATO機関車はナンバー以外取り付け済みといのが普通になっていますが、かつてはたっぷりのパーツがあり、老眼者には悩ましいものでした(;^_^A
TOMIXは今でもユーザーパーツが多いですが…。
まずシャーシからスカートをはずします。
このしたほうがカプラー交換が楽になります。
カプラー交換前にエアーホース(TOMIX EF63用分売パーツ)を取り付けてみました。
EF65などはスカートにコックのモールドがあるのですが、EH10はありません。はて?
ネットで公開されている実車の写真を観察してみると、連結器右側の黒い部分にコックが付いています。
そこって台枠の一部?????
ですのでスカートに孔をあけてエアーホースを付けるとヘンということになります。。
しかたないので開口部の端にゴム系接着剤で取り付けてみました。
あまり安定した取り付け方法ではありませんが…(;^_^A
ナックルカプラーを取り付けます。
シャーシにスカートを取り付けます。
記事を書いていて気づきましたが、運転室部分を淡緑色に塗装すべきでしたね(;^_^A
とりあえずシャーシはこのまま養生しておいて、車体の作業を行います。
ホイッスル・避雷器・信号炎管・碍子・手すりを取り付けます。
避雷器は2種類同封されてきますが、昭和50年代中期の設定にしたいのでLA15(?)を選びました。
屋根上パーツはスイスイ取り付けられましたが、手すりを取り付けるころ目の疲れが出てきてよく見えなくなり、取付に少々手こずりました。
年はとりたくありません…(_ _;
最後にナンバーとメーカーズプレートの取付です。
稲沢第2機関区の33号機としました。
このナンバーも昔の設計ですので車体との間にごくごくわずかなスキマが発生したりします。
最新設計の機関車のように車体とナンバーがピッタリピッチリというワケにはいきません。
車体とシャーシを組んで、できあがりです。
久しぶりに旧設計の機関車のユーザーパーツ取り付けを行ったせいか、3時間くらいかかってしまいました。
特徴的な2車体連結のH級機関車、EH200の元祖とも言えるのではないでしょうか。
1エンドも常点灯するようになりました。
ではジオラマで撮影です。
たくさんの貨車を引いて東海道を下るEH10貨物列車。
背景に山が写るというと、早川~根府川~真鶴あたりでしょうか…(^^;
EH10のヘッドライトは見る角度で明るさがかなり変わります。
斜め上から見るともっと明るいのですが、リアル目線だと暗く見えてしまいます(;^_^A
ま、模型は斜め上から見る場合が多いのでヨシとしましょう(;^_^A
おわり